激変する環境変化と会社
新型コロナウィルスの影響が 社会を揺るがしていますね。
社会への甚大な影響、個人生活の制約、生命維持への危機、こんなことが起きるとは、昨年末には全く想像できませんでした。
では、いつから、こうした状況は想像できたか・・・。難しい検証です。
一つの例ですが
数少ない防衛としてマスクをしている人が町にはあふれていますが、店舗にはマスクはなく、入手困難な状態が続き、購入できる目処がいつ立つのだろうか、と不安になる日々です。
中国での爆発的な感染の広がりの報道をみて、「これは、間違いないなく日本にも来るな、マスクが必要になるな」と思ったことを明確に覚えています。1月24日のことでした。
そこで、早めに訪れた 花粉症への対策用も兼ねて、最寄りのスーパーにマスクを買いにいきました。
平日の金曜日の夜、当時はまだレジ前に大量のマスクが半額で売られていました。そのマスクに人が集まるわけでもなく、ひっそりと並べられた大量のマスク。多少多めに買っても決して買い占めるような感じにならないくらいに在庫豊富にありました。ほぼ確信を持って買い備えました。
それから1週間~10日後、2月に入るとマスクはほぼ店頭から消えました。今の状況は上記の通りで説明の必要がありませんよね。
経営戦略作りをする上で、過去から今まで起きてきたこと、今起きていること、今後起きそうなことを客観的に捉え、将来を予測する、つまり「環境変化を捉える」、これを「現状分析」と言います。会社の経営戦略をつくる上で、現状分析はとても重要です。
今 市場で起きていること、顧客の動きや求められていること、競合の動き 、社内の経営資源など、様々な観点から分析して、将来を予測する。
そして、その現状分析結果を踏まえて、他社ではなく、うちの会社は将来・今後どう生きていくべきかを考え、ゴールを設定し、そのゴールに向かうべき道を決めていく、つくっていく。これが経営戦略です。
でも、今、こうしたプロセスを経てつくってきた各社における中期経営戦略も、実行の過程で、想像も付かなかった想像を遙かに超えた「コロナウィルスの影響」を受けています。業種によっては、売上の下方修正をどのレベルに設定するべきか、悩み・迷う状態にさらされ、また、コストの見直しや経営資源のコントロールを再検証せざるを得ない状況に置かれている会社も少なくありません。
私が関わっている会社(中小企業)でも、先日、向こう1年程度の売上への影響を複数のパターンで設定・検証し、それに伴う、今後の緊急的な戦略対応について終日の時間を割いて経営幹部たちと共に検討を重ねました。
いつか、こんな苦境に立たされた時があった、と振り返る日が来ると信じつつ、今をしっかりと見つめ、精一杯 知恵を絞って今後を予測し、落ち着いて今できることを考え、実行する。これが今 多くの会社に求められています。
決して諦めないで、何かできることはないか・・・考え、動いていきましょう。
私も、そうした 会社の皆さんと共に、日々全力で対応していくつもりです。