緑を感じる瞬間
各地で蒸し暑さが増して過ごしにくい季節になってきましたね。
嫌な時期ですが、個人的には緑を感じる瞬間に触れる機会の多い時期だと思っています。
私は、仕事柄いろんな都市や町に行きますが、特に今の時期、各地の空港や駅を降り立った瞬間に感じるのが、「深い緑の匂い」です。わかりますか?
朝や夕方、夜に、感じる「ホッと」するような緑の匂い。
特に前泊等のために夜便で地方空港に到着し、空港から一歩外に出た際に感じるこの心が洗われるような「緑の瞬間」は、私にとって特別のものです。この「緑感」は一日の疲れを癒してくれるように、その一帯全てが私を包み込んでくれる、そんな感じです。
普段からそんな空気の中にいる方には、それが当たり前で逆に気づかないかもしれません。実際、私も20代の頃に仕事の関係で数年、静岡に住んでいた時は、最初はこの「緑感」をとても新鮮に感じましたが、そのうち慣れてしまったように思います。
でも、現在、東京の正直きれいとは言えない空気(?)の中で過ごしている私は、特に敏感に貴重に感じてしまうのかもしれません。
もちろん、東京にお住まいの皆さんの名誉のために(?)言っておくと、東京にだって緑も意外とありますし、だから、「緑の匂い」がないわけではないはずです。でも、個人的には深みや厚みといった「緑の瞬間」の質が違う気がします。少なくとも私は「心が洗われるような緑の瞬間」という言葉を使える状況とは、ちょっと違う気がしていました。
それが、都内で最近、この緑の瞬間に何度か出会ったのです。それは、都内の中心を廻るJR山手線の、あの若者の街、原宿駅のホームです。
ちなみに、普段、私は原宿駅にも近辺の街にも降り立つことはほとんどありません。
出会いは、乗っている電車のドアが開いた瞬間です。
原宿駅は、ホーム自体が明治神宮を含め代々木公園等の広大な緑に隣接しています。そのせいでしょうか?原宿駅のドアが開いた瞬間に、ドア越しに立っている私のところまであの緑の匂いが一瞬車内に入り込んできてくれたのでした。朝も、そして、先日は、出張帰りの夜の電車でも、出会いました。
朝の瞬間は、思わず、原宿駅で一度電車を降りようかと思ったくらいでした(笑)。
今週は、仙台と燕三条(新潟)に行きます。
もちろん仕事ですが、きっとまた、「緑の瞬間」に出会えることを楽しみに!
今週も頑張っていきましょう、ね。