2017年、今年もよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。
東京は穏やかな晴天に恵まれています。
この年末年始、我が家には受験生がいることもあり、基本的に自宅で年末年始を過ごしています。
昨日・今日 テレビ中継していた「箱根駅伝」は見ましたか?
私も箱根駅伝に全く関係がないわけではなく・・・。
今から30年近く前、立教大学の体育会陸上競技部に在籍していた時代は、秋に行われる箱根駅伝の予選会会場に、毎年 長距離メンバーたちの応援で足を運んでいました(私は短距離の選手でしたので出場はしませんでしたが)。
残念ながら私の大学は、その頃から(もっと前から)今回までもう何十年も一度も箱根出場を果たせていません。
だからという訳ではないのですが、箱根駅伝の中継は、例年、個人的にはあまり注目することなく過ごしてきました。何となく見ているような、見ていないような・・・。
でも、今年は少し違いました。
12月に、小説『チーム』(堂場瞬一)(実業之日本社文庫)を読んで箱根駅伝の面白さに引き込まれ、今回はついついテレビに見入る時間が増えてしまいました(この本は、本当に面白くオススメです。チームマネジメントについて考えるという視点でも面白いです。2010年刊の13万部も売れた本です)。
青山学院大学3連覇、すごかったですね。
同大学を率いる原監督のリーダーシップにはかねてから定評がありますが、今回テレビを見ていてそれを強く感じました。
各区間を走る各大学走者の後ろには、その大学の監督が乗る伴走車がついていて、後ろからスピーカー越しにアドバイスや激励ができる状態になっています。
時折画面越しに聞こえてきたり、実況のアナウンサーが紹介する 各監督の声かけを聞いていると各大学のチームとしてのマネジメント力が垣間見れる気がしました。
優勝した青学の原監督は常に選手を明るく前向きに激励し、持ち上げ、褒めているのです。
「今日のお前はすごいぞ」「いいペースだ この感じで」「この調子なら区間記録も狙えるぞ」等々、とにかく明るく前向き。普通と言えばごく普通なのかもしれませんが。
一方、某大学の厳しい(個人的な感想です)監督は、山下りの6区の走者に向かって、「風がきついのはお前だけではないぞ、みんな同じだ!」と声かけしていました。確かにその通りですし、的確なアドバイスなのかもしれません。でも、もし私が走っていてその言葉を聞いたらどう思うかな、と、ふと考えてしまいました。
「そんな当たり前のことはわかってる」と思うかも・・・。
そんな当たり前のことも過酷なレースの環境下では、わからなくなっていて、「そうだよな」と我に返ったり気づきになったりするかもしれません。
でも、私は、微妙な「言葉の違い」を感じずにはいられませんでした(気の利いた言葉ってなかなか難しいですが)。
強い目玉となるような高校生選手を監督自らがスカウトして総力をあげて強化に取り組みチーム作りを行っている大学も少なくないと思います。でも、高校で強かった選手が大学で潰れていく例は、個人的にも何度見てきたかわからないくらい見てきました。
つまり、そうした選手を順調に育て、一方で伸びしろのある選手を新たに見いだし、引き上げ、それをチームの力として結集させ、チームとして勝つということは大変なことだと思います。
選手の才能や能力は勿論大事ですが、それ以上に、「人材育成」の視点や「モチベーション」の視点、つまり、会社のマネジメントと同様に、駅伝チームとしての「マネジメント」が必要不可欠です。
そういう意味でも、青学の常勝は、まだ来年以降もしばらく続くのでは、と思いながら、優勝のゴール後の歓喜の輪の中にいる原監督の様子を見ていました。
私個人的には、今年も、昨年以上に
関わる会社(中小企業)の「会社の成長」と、頑張る「社員の皆さんの成長」に寄り添い、共に走る一年でありたいと思います。
そして、様々な講義や講演等においても、一つでも多くの気づきを受講者の皆さんに与えられるように、熱意を持って分かり易さを最優先に、引き続き向き合っていきたいと思っています。
各所で関わらせて頂く皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。