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語源から学ぶ

今月18日の 日経新聞の朝刊に街中を走るバスの語源はラテン語の、Omnibus (全ての人のために)から来ていると書いてありました。

 

「へーっ、そうなんだ・・・」。バスの語源なんて考えたこともありませんでした。

 

語源といえば、
組織運営のキーワードである「モチベーション」や「コミュニケーション」という普段何気なく使っている言葉も語源をたどると、本質的な意味が理解出来て面白いですよ。

 

例えば、コミュニケーションは、通常、「伝達」等と言われますが、語源はラテン語の「communis:コミュニス」。これは、「共有」、「共通の」、という意味です。英語でいえば、common。
英語のcommonは聞いたこともあるかも、ですよね? そう、「共通」、共有の」という意味です。

 

つまり、コミュニケーションとは、ただ一方的に伝えただけでは成り立たない、伝えた相手が理解し、お互いにその意味や内容等をしっかり「共有(共通の理解レベル)」して初めて成立するものなのです。

 

人は多くの場合、自分の話している言葉や話は相手も同じように理解してくれていると思っています。
経営の現場では、よく「部下や社員等の理解レベルが低い」等と言った嘆きや不満を経営者や管理者から聞きます。

 

しかし、メンバーの理解度を嘆く前に、発している・伝えている言葉が、丁寧にわかりやすく、理解、共有できるまで根気よく伝えられているかを経営者、管理者自身が振り返ってみることも大事だと思います。
特に、上司と部下にこうしたコミュニケーションのギャップが生じれば、部下育成どころか、円滑な職場環境さえ作れなくなってしまいかねませんので。

 

今週は、中小企業大学校 東京校で経営管理者コースの組織・人材マネジメントの講義を二日間にわたって行ってきました。
前のめりで、熱心に受講してくれた40人弱の経営管理者たちに ケース演習も交えながら、組織や人材マネジメントが経営そのもののテーマであること、知識と実践を融合し、小さなことでも、何か一つでも、会社に戻って実行してみてほしい、というメッセージ等をシッカリと送ってきました。

 

「コミュニケーション」溢れる時間になったかと・・・(笑)。

 

あっという間に1月も終わりますね。