東京ビッグサイトにて
今日は夕方、有明の東京ビッグサイトに行ってきました。
ここでは、今日2月1日から3日までスーパーマーケット・トレードショーが開催されています。
このイベントは今回で46回を数えるビッグイベントです。会場は、「店舗施設・資材」「情報・サービス」「地方・地域特産品」「生鮮」「加工食品」「菓子・スイーツ」「飲料・酒類」「衣料・日用品等」等の業種ごとにゾーニングされていて、食品関連はもとより、ハード、ソフト、多種多様な業界の会社が出展しています(昨年は約1,100社を超える企業が出展していたようです)。夕方にもかかわらず多くの人で賑わっていました(今日一日の来場者数は昨年の初日を上回り27,000人を超えていたようです)。
私は、関わっているコンサルティング先(全く異業種)2社が出展しているので、両ブースを中心に覗いてきました。
様々な会社のブースを見て思うのは、来場者の足を止めて立ち寄らせるコンセプトを持った、コンセプトを感じさせる、見せる(魅せる)、そして引き寄せる技術の重要性です。
こうしたイベントへの出展自体は会社としてはマーケティング手法としての王道的なものです。通常、こうしたイベントに合わせて商品開発を行ったりすることも少なくありません。したがって、会社をあげてコストと時間と手間をかけて出展する限りは、それに見合う、短期、中期両面における最大の効果を引き出していく工夫が不可欠です。
来場者は概ね目的を持っては来ますが、会場で目を引くブースに立ち寄ることから始まる事業のマッチングやアライアンスもあるわけですから。
もちろん、出展企業は、何より自社を、そして自社の商品等を少しでも多くの来場者(企業)に効果的に知ってもらい、新たな販路、営業先開拓に繋げないとなりません。
ただ、こうしたイベントへの出展で大きな課題となるのは、イベントで出会った(来場して名刺交換等を行ったり商談を行う等)来場者企業に対して、当日以降のフォローをいかにきめ細かくそして迅速にやり切っていくか、です。
残念ながら、現地での出会いをその後の商売につなげる取組が十分にできないままに(つまり、十分にフォローしきれない、中途半端に時間が経過してしまう等)毎年出展を続けてしまうといったことも、決して特定の会社の事例ではないと思います。
近年、営業や販売に苦戦する会社が特に増えています。
これまで以上に、売れる仕組みづくり(集客)としての「マーケティング」と、売り込む活動(成約・受注)である「セリング(営業・販売)」をうまく組み合わせて、会社は、自社の製品・商品・サービスを顧客に認知させ、販売していく戦略的な考え方とスキルが求められていると思います。
今やインターネット等に代表される、ダイレクトマーケティングをはじめ、多様なプロモーション手段が存在する中で、その有効な手段の一つとして、目的を明確に持って今回のようなイベントをうまく活かしていくことが、益々重要になっていくと思います。
難しい時代です。
でも、難しい時代だからこそ、現状にとらわれずに本当の意味で顧客志向で考え、そして創出し、やりきれる会社には、逆にこれまで以上にチャンスがたくさんあるとも言えるのです。
悩みながらも、楽しんで、ワクワクしながら進みたいですよね。