10月と広島
今日は広島市の産業振興センター主催のセミナーで１３時から３時間程しゃべってきました。
３時間で人事制度について話すのはなかなか大変でしたが（何気ない関連事例やちょっと豆知識的な話やアドリブは今日は出来るだけ少なめにしつつ・・・）、約５０人の受講者の皆さんはとても熱心に聴いていただき、あっという間の時間でした。
今日のセミナー会場にいく前に少し時間が空いたので、広島駅前のカフェでコーヒーを飲みながら ぼーっと外をみていたら
修学旅行の高校生たちが、駅に降り立ったのか、駅前のロータリーに人だかりが出来ていて、楽しそうな、賑やかな感じでした。
１０月の広島と修学旅行といえば、で、ふと思い出しました。
私の高校(都立大泉高校)の頃の話です。私の高校は当時、修学旅行は二年生の１０月に、ホームルーム合宿という名前で行われていました。場所は、ここ広島に二泊三日だったと思います。
でも、私は、行っていないんです。
修学旅行と陸上競技の都大会が１０月の８～１０日の三連休で丸々重なり・・・（そういえば、今年もちょうど同じこの3日間が3連休でしたね）
陸上に命をかけていた？私は、都内の地区予選を勝ち抜き、都大会出場を決め、400メートルでの都大会 優勝を目指して必死に練習していました。
都大会日程と修学旅行日程が丸々3日間重なったことを知った時は正直がっかりしましたが、ほとんど迷うことなく気持ちは都大会出場で決まっていた気がします。
何回か、学年主任の先生とクラス担任の先生と陸上部の顧問の先生と私の４人で話し合いが行われました。「修学旅行を欠席してまで都大会にでる意味があるのか？」学年の2人の先生たちからは何度も聞かれました。
当時の私は、迷いなく都大会出場をしたい旨伝えましたし、顧問の先生は、先だって夏に行われた東京都の国体代表選手を決める最終選考会の400メートルで私が優勝したことにも触れて、上位入賞、優勝の可能性も含めて高いことを話してくださいました。
結局、修学旅行を欠席した私は、400メートルでの都大会優勝を手にしました。当日の夜、広島のホテルに電話を入れ、報告をした電話の向こうで、クラスメートや部の仲間や他の部活の友達までも大騒ぎしている様子が伝わってきて、喜んでくれたことで、何か救われた気がしました。
でも・・・
修学旅行の写真のどこにも自分が写っていないのは淋しい思いもありましたが・・・
今もあの時の選択に間違いはなかったと思っています。
ただ、
今日、カフェの窓越しに、修学旅行生たちを見たとき、自分もあの時、皆と来ていたら、こんな感じだったんだろうか・・・と思いました。
遠い、でも鮮明に残る記憶・思い出です。
歳をとってきたのでしょうか・・・笑
彼らを見ながら、ほんの少しの間、感傷に浸っていました。
今日の広島の空は青く澄み気持ちの良い一日でした。
秋ですね。
