出張の帰路に考えたこと・・・
3日(月曜)朝からの一週間のツアー(笑)→出張が終わろうとしています。
中小企業大学広島校の経営管理者コースの二日間の講義を挟み、移動を重ねながら・・・、今、広島空港から羽田に向かう機内にいます。
出張といえば、私は、宿泊先での朝食は、たとえ朝食付きプラン等であってもホテル等のレストランでとることはほぼ例外なくなく、必ず前夜にコンビニ等で朝食を買い込んで、部屋ですませます。
理由は、朝の様々な準備や支度に追われる時間に、館内の移動が楽であってもわざわざ部屋を出て食事をしに行くのが面倒だからです(単なる面倒くさがり屋なのかもしれません(>_<))。でも、朝食は軽めでも必ずとります(^o^)。
コンビニといえば、この夏、コンビニで売れたものがあります。一つは、冷菓(アイスクリーム等)でもう一つは、惣菜です。惣菜が売れたのは、この夏の猛暑と節電の影響もあり、女性が手軽で簡易な総菜を選んだことも理由にあるようです。いずれにしても、景気動向不透明の中、コンビニの売り上げは、波はあっても様々な環境要因もあり堅調に推移しているといえるでしょう。
一方で、コンビニ弁当は、ここ数年、苦戦を続けているといいます。日経新聞社の調査によれば、頻度の多少は別にしても、コンビニ弁当を利用する人の割合が、2001年には約78%であったのに対して、2008年に約62%まで大幅に下がった後、2011年では約54%にまで減少しています。
コンビニ弁当に対するイメージでは、「カロリーが高い:約35%(女性:約42%)」「味が濃い:約24%(女性:約28%)」「脂っこい:約24%(女性:約28%)「添加物が多い:22%(女性:約27%)」となっています。
1年ほど前の調査では、女性のコンビニ弁当への要望(不満)の第1位は、「添加物を減らして欲しい(添加物が多い)」で、確か約30%弱位を占めていたと記憶しています。
食の安全や健康志向が一層高まる中、コンビニのみならず、世の中に流通する多くの弁当(や惣菜パンなども含めた食品)等の消費者への安全への配慮のなさ(弱さ)には、商品の一括表示(成分などが書いてある欄)を見る度に、個人的にも目を覆うばかりの不安と落胆をもってみています。もちろん、全ての企業・商品がそうとは言いませんが、これでもか、と言うほどの添加物や保存料のオンパレード・・・。物流や保存状態の関係上、難しい面もあることも、消費期限との関係もあることはわかっていますが、それにしても・・・です。何か、安易さを感じずにはいられません。
いくら、良質な素材を使っていても、合成甘味料や(合成)添加物や保存料等が、そうした本来の食材のおいしさを壊している(わからなくしてしまっているかもしれない)と言っても過言ではないと思います(個人的な感想ですが、添加物だらけのものを食べた後は何となく食後感が悪いのは事実だと思います)。もちろん、味の問題だけではなく、です。
ある意味、上記のコンビニにおける女性の要望や意見等は、それを反映したものであるともいえると思います。
コンビニ売り上げが堅調な一方、コンビニは、女性や高齢者の来店や買い上げ・売上増に腐心していますが、効果的な決定打を打ち出せないでいることは事実です。昨年くらいからブレイクしている「コンビニ スィーツ」は、女性等の消費を底上げしていることは事実でしょうけれど・・・。
また、元々、コンビニには、高年齢層の人たちの来店も他の年齢層と比べて意外にも多いといわれています。一昔前に、ヒットした素材重視の「高級おにぎり」等は、上記の傾向を意識した商品投入であったとも言えます。ただ、まだまだ高年齢層向けの対応は、発展途上・模索中という感じですよね。
そんな中、今、機内で読んでいる今日(10月7日)の日経新聞の朝刊に、「ローソンから低カロリーで、添加物を抑えた女性向けの弁当が来週11日に発売される」という小さな記事を見つけました。
当面、1都6県での発売のようで、また、添加物を使わないと言ってもどのくらいのレベルなのかはわかりませんが、少なくとも、長らく女性消費者からの声の多かったニーズに、「遅ればせながらという感じはしますが」対応した商品開発・投入であることは間違いないと思います。
私は、関わる経営コンサルティング先の中小企業で、社内のメンバーの皆さんと1回のみならず、第2次、第3次と3ヶ年の中期経営戦略・計画を策定し、そして、年月をかけながら日々実行に取り組んできています。
戦略策定においては、まずは、過去の経験や知識等にとらわれることなく(既成概念で「できない」「無理だろう」と思えば思考はそこで完全に停止します)、ゼロベースの思考で具体的に掘り下げた形で現状分析・認識を行うことから全てが始まります。
常に知恵を結集し、思考を思いっきり柔らかくして、業界のトレンドやニーズ、そして、その変化をいかに捉え、さらに先読みし現状分析をします。
そして、そうした現状認識を踏まえた上で、顧客ターゲットを明確にした(顧客は誰なのか?対象市場をどこに置くのか?やるかやらないかだけでなく、同じように対応していく場合でも、どのように強弱をつけるのか?等)上で、他のどこの会社でもない「うちの会社」の「独自性」をいかに対象顧客に対して提供し共感を得て、次の取引や質の伴った持続的な顧客維持、そして新規の顧客獲得に結びつけていけるかが極めて重要なポイントです。
もちろん、作った戦略や計画は、実行できなければ、やりきらなければ、何の意味もなくなってしまいますので、その点も想定しつつ策定し、実際に実行に向かって会社や社員の皆さんと共に歩むのも私の仕事です。
そのために、私は、講義・講演等を除けばほぼ毎日どこかのコンサルティング先に向かい、結果として年間120日以上は出張する日々を送っているのかもしれません・・・。
世の中の会社は、規模を問わず、他社にない「自社の独自性」に改めて気づき、あるいは見いだし、創り出し、顧客に満足や驚き(感動)を与えていようになっていくことが、やり方次第でまだまだいくらでもできるはずです。
そうした取組を、ワクワクし、良い意味で楽しんで行なっていける会社がもっともっと増えることを期待しつつ。
私も時間と体力の許す限り、引き続き1社でも多くの会社と社員の皆さんの成長に関わっていきたいと考えています。
今、皆さんの会社は元気ですか?
元気になるための努力を決意と覚悟をもって行なっていますか?