今回の大震災について
東北を中心に起きた今回の大震災、大変な状況になっています。
まずは現地で被災された方々やご家族の皆さんの無事と一日も早い復旧を祈っております。
今なお避難所生活を余儀なくされていらっしゃる多くの方々のことを思うと心が痛みます。
個人的にも、当日からずっと連絡が取れなかった仙台近郊に単身赴任をしている高校時代からの友人から、昨日15日の明け方に無事の連絡が入り、ホッとしていることもあります。一方で、未だ安否の確認ができていない、コンサルティング先の社員の実家のご家族がいることを思うと本当に心配でなりません。
私は11日(金)のその時間、中小企業大学校 東京校で 中小企業診断士養成課程の15期の2日目の講義・演習をしていました。
個人的にも経験したことのない大変な揺れで、正直怖かったです。東京でもこんな感じでしたから、東北ではどんなことだったのだろうと思うと想像し難い思いです。
講義・演習も途中で中止終了せざるをえなくなり、最後は避難した校内の中庭で研修生の皆さんと数十分間 輪になって立ったまま講義まとめをしましたような感じでした。
当日は電車が動いていませんでしたし、都内からの車で道路も大渋滞で全く動けない状態で、タクシーもなくあったとしても、前に進まない状態だったと思います。都心から郊外へ戻る多くの人たちが帰宅困難になったり、また多くの方々が、オフィスや学校等で一夜を明かすことになったり等、東京においても大変な状況だったと思います。
私も電車が完全にストップしていて東大和市からずっと動けずにいましたが、深夜になって沿線の西武新宿線が動き出したので、運よく何とか夜中の1時くらいに帰宅できました。
私の関わっている東京都内に本社がある会社も、仙台・東北方面に営業所や工場をもっている会社が複数ある関係で、震災直後から、携帯メールを使って安否確認や情報収集に追われていました。
各社の経営者の皆さんと連絡を取らせていただきましたが、関西以西や今回震災エリアからは少し離れた会社の経営者等の方々から安否確認やお気遣いの連絡・言葉を頂いたこと、また、被災エリアの対応と東京での当面の対応に追われ指揮を執りながらの忙しい中、互いに気遣いの言葉を頂いた経営者の皆さんや社員の皆さんに心からお礼と感謝を申しあげます。
その一方で、現地の工場や営業拠点機能の復旧に向けた動きは、なかなか思うように進まない状況もあり、国内の経済活動が活性化する3月という時期も含めたこの時期に起きてしまった大震災の影響は、想像以上のものがあると痛感しています。今後の影響が少しでも軽減できるよう、私にできることは微力ながらでも対応したいと思っています。
東京を含めた関東各県の経済活動も、残念なことに電力および鉄道インフラの混乱もあり、相当な影響と打撃を受けていると感じます。
また、東京は、上記の電力や鉄道インフラの混乱等も影響し、ガソリンや水、食料の受給等も含めて、正直一種のパニック状態にあるようにも感じます。 こういう点も、被災地の状況を考えると残念な感じがします。
こういう時こそ、冷静に、落ち着いて、計画的に行動することが重要だと私自身もしみじみ思います。
日本という国の「経営力」が今こそ問われている、そんな印象を、日々のテレビ報道等を見ていても強く感じざるを得ません。
いずれにしても、一人でも多くの皆さんの安全と、一日も早い復興と安全と安心が確保されることを願ってやみません。