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「決意」と「覚悟」と「こだわり」から生まれる「成長」 ~「極めること」と「好きなこと」

先日、B`z のギタリストで作曲家の松本孝弘さんが、グラミー賞を受賞したことを記念して、『NHKスペシャルメガヒットの秘密~20年目のB`z ~』(2008年10月6日放送)の再放送がありました。

 

当時見のがしていたことを思い出し、テレビにかじりついて見ました。
B`z は言わずと知れた、日本を代表する音楽ユニット。彼らの発表するシングル曲は連続セールスNo.1記録を今も更新し続けているといいます。
デビューから放送当時の2008年まで毎日1万枚CDが売れてきた計算らしい・・・日本の音楽界における驚異的な偉業といえると思います。

 

ボーカルの稲葉浩志さんも、当の松本孝弘さんも共に50歳近い。ちなみに、松本さんは今月で50歳になるようです。

 

個人的には学生時代~社会人になりたての頃を除いては、基本的に私は彼らの音楽をあまり聴くことなく過ごしてきました。しかし、これだけ音楽シーンで長きにわたり支持されてきている理由を純粋に知りたい思い、強い好奇心から放送を見ました。

 

番組を見て、少なくとも、二人の凄まじい程の曲や音作りへのこだわり等のプロフェッショナルさと、着実で愚直すぎるくらいの努力は、卓越したものがあることを実感しました。

 

当時(2年前)のインタビューに答える松本孝弘さんのシンプルで飾らない言葉が響きました。
とにかく、「自分には10代にギターに出会えたことが幸運だった。とにかくギターが好きで、好きなことをずっと突き詰めて行ってきて、それが仕事になり、それで生活もでき、かつ、周りからの評価を得て認められる・・・幸せなこと」といった趣旨の話。

 

なんて幸せなんだろう・・・。

 

自分は?

 

都立高校3年の大学受験を控えた時期、私は、当時のクラスの担任の先生との個人面談で、「僕は教育学部に行って小学校の教師になりたい」と言いました。すると先生は、「君には教師は向いてないよ・・・。経済も面白いぞ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。
どういう意図を持って、先生が私にそう言ったのかわかりません(理由は聞いていません)が、当時の私が、「だからって、なぜ経済なんだ? ・・・!!」と落胆にも不快にも似た寂しい気持ちになったことだけは今もよく覚えています(笑)。

 

でも、「なにくそ」という気持ちで、何がなんでも各大学の教育学部を受けまくることはなく、気がつけば、経済学部に入っていました。

 

しかも、高校時代に引き続き、陸上競技で一流になることだけを考え 陸上競技に命をかけていた(笑)当時の私は、「将来教師になることはまずない」と何度も自分の中で確認し、経済学部で取れる社会科の教職過程すら取得しないまま大学を卒業しました。

 

ほぼ1年前、昨年2010年3月28日のコラム「春に思う」でも詳しく書きましたが、大学卒業を境にそれまでの人生での一大目標であった陸上競技に一つのけじめをつけた私は、特に人生の目的や仕事に対するこだわりも持たないまま、信託銀行に入社しました。でも、入社後、在職期間中の約10年はとにかく精一杯仕事をしました。今にして思えばたくさんの貴重な経験も積みました。その先にあったのが、今の経営コンサルティングという仕事です。

 

経営コンサルタントという仕事に出会い、その仕事にのめり込んでいく中で私がもった目標は、「中小・中堅企業から必要とされる他のコンサルタントには真似のできない経営コンサルタントになる」でした。この明確な目標は、私が、高校時代から学生時代の終わりまで7年にわたって明けても暮れても強烈に持ち続けてきた「陸上競技の選手として一流になる」という目標に次いで、2度目に私が手にした人生の大切な目的・目標でした。もちろん、この目標は、年々、その具体的な中身を進化させながら、今も日々、持続・継続中です。

 

そして、もうひとつ、
この、経営コンサルタントという仕事のもたらす私にとっての大きな意味は、「私が、何よりこの仕事が好きであり、自分自身にとってやりがいのある仕事であると言い切れること」です。

 

高校時代に「教師になりたい」と言い、そして、大学を卒業する時に「教師になることはないだろう」と自らに言って社会人になった私ですが、あれから、20年以上の時を経て、今の私は、中小企業の経営者や管理者や社員の皆さん、そして、地域の商工会等の支援機関で経営支援を行う人たちやこれから経営コンサルタントを目指す人たちを前に、「教える」「育てる」という立場でも仕事をさせていただいています。人生とは不思議なものだとつくづく思うこともあります。でも、これも、私が自ら望んで、そして、自ら進んで強い思いと覚悟と決意をもって毎回の自分なりの真剣勝負の中から一つ一つ積み重ねてきた、取り組んできた仕事の一つでもあります。

 

先週末は、プライベートで、久しぶりに静岡へ行ってきました。帰京前の午前中に少し空いた時間がとれたこともあり、「戦う自分を作る13の成功戦略(ジョン・C・マクスウェル著)」を読みながら、改めて、今の自分を再確認しつつ、そして、今後についても改めて考えていました。

 

前出の松本孝弘さんは笑いながらこうも言っていました。
「ギターしか自分にはないから。他にやれることないし・・・」でもそのギターで、2年後に、グラミー賞受賞ですから。極めることの重みを感じますよね。
2年前の収録で語っていた松本さんの特に刺激的でも論理的でもない、でも、生き生きした言葉と晴れやかな表情がとても印象的で、かえって重みを感じました。

 

松本孝弘さんのように、最初から好きなことがあってそれを仕事にでき、かつその仕事で一流になれ、楽しめ、そして周りに大きな影響を与え続けられる人は、むしろ稀有でしょう。
でも、全く、レベルもジャンルも違っていたとしても、好きか嫌いかではなく、縁のあった目の前にある仕事をごく短期間であきらめたり放り出すことなく、一定期間はじっくりと粘り強く取り組むことが大切なことだと思います。その上で、一つの会社でやりがいを見いだし定年まで勤め上げるか、いずれかの段階で、それまでの経験やスキル等を踏まえつつ、自分なりの次のフィールドへ踏み出すかは、まさに本人の選択次第ですし、各々の意識や思い次第だと言えるでしょう。

 

はっきり言えることは、どんな場面であっても、自分の中で、常にチャレンジ精神をもって物事に取り組める人、そして、やりきる力を持っている人は、その仕事にのめり込み、いつしか自分にとっての価値ある仕事を手にする可能性も高くなるのではないかと思います。
それが、結果として、心から「好きな仕事」と言えるものであれば、最高ですよね。

 

今月卒業予定の大学4年生が、就職活動で未だに苦戦する日々が続いています。心からエールを送りたいと思います。
と同時に、私は思います。

 

「目的のない時期があってもいい」

 

自分の希望の仕事は、どんな規模のどんな業種の会社に入ってでも、まず、一定の期間、がむしゃらに働いてみてからでも、いずれ十分見つけるチャンスがあると思って欲しいと思います。見つけるチャンスも、そのために必要な時間も、全ては自分にあったペースがあり、それもこれも自分次第だと思います。
なにより、再確認して欲しいのは、中小企業にも「いい会社」はたくさんあります。また、これから、「いい会社」になろうとする、努力を重ねている中小企業にも魅力ある会社はたくさんあります。
是非、就活を行っている人たちは、会社の有名・無名を問わず、自分の今の希望と異なっていたとしても躊躇わず可能な限り縁ある会社が見つかれば就職してほしいと思います。そして、入社したら、どんなつまらない仕事であっても、その時できる仕事を一生懸命、何か工夫しながら取り組んでほしいと思います。

 

●「あきらめずに粘ること」
●「目の前がつらくても、絶対やると決めたらやりきる決意と覚悟をもって、他人よりあえて長い時間をかけて(元来、私は不器用ですので)努力してやりきること」
●「自分の中に何か(ゴール)が見えてきたら(設定できたら)、そのために必要な自分なりの経過点となる目標と計画を作ってとにかく躊躇わず進むこと」。

 

これさえあれば、大丈夫! 私はいつもそう思っています。これからも思っていたいです。

 

長文、お許しください。